STAR☆ANIS アイカツ!スペシャルLIVE 2015 SHINING STAR* 感想

 

STAR☆ANIS アイカツ!スペシャルLIVE 2015 SHINING STAR* へ行ってきました。

とても手書き日記の1ページに収まるような長さじゃないので普通に検索可能なテキストで書きます。

検索で飛んできた方へ、ブログタイトルは個性的ですが中身は極めて平凡です。

(またしてもブログタイトルについて文句を言われたのを思い出した)

演者とキャラクターの名前が混濁している箇所が多数見受けられますが、これはその時その時の心象をもとに描写している、平たく言うと次元の区別がついていないということなのでご了承ください。

 

去る2月9日、ひとりの男がド田舎の大学にこもって実験を続けていた……。今日中にすべてを終わらせないと。ふみこは学内を走った。普段、丸一日教授とスーパーのオバちゃん以外の人と会話をしないこともザラなふみこが、持てる人間性を出し尽くして被験者集めに奔走した。アイカツの、アイカツのライブまでに修論を完成させるために。もし間に合わなかったら、このチケットは妹に譲り渡す。せっかく渋谷発の帰りの夜行バスまで予約したのに、まさかの事態があれば、それは切なすぎる……

(中略)

過去最大級の火力を発揮して修論を片付けたおれの身体はスケジュール管理の甘さから来る追い込みで既にボロボロでした。

グッズはタオルが買えれば(タオル好き)いいかな……と申し訳程度の昼寝をして、開演40分前あたりに渋谷公会堂へ到着。

おれ「えっ? 狭くない?」

世をときめくスターアニスちゃんのワンマンライブが、こんなコンパクトな会場でいいのか……? というのが第一印象。おれの席は1階の真ん中あたりでしたが、パシフィコが標準くらいの感覚だったので相当近くに感じました。やっぱり凝視しなくても表情が分かるかどうかでだいぶ違う。

開演前に、1曲めに何が来るかで開幕前に小競り合い……じゃなくて盛り上がる。「signalize!」とか「SHINING LINE*」とか色々言いつつ、結局なにが来ても最高なことに変わりはないという大団円で座席へ。

 

緊張してきた。

理系で院まで進んでおいて最近やっと分かったんですが、おれは物事を論理的に整理して覚えるのが本当に苦手です。なので1曲1曲を羅列したりはせず、思ったはしから並べていきます。

1曲目は「signalize!」でした。あの頃は月曜19時半からの放送で、月曜日は必ず放送までに大学から帰って夕飯を作って食卓に並べてスタンバイしていたのを思い出す曲。

渋谷公会堂は音響がよかったです。最近のオタクライブは割れてもいいから力の限りデカい音出しとけば喜ぶやろwみたいなセッティングが本当に多いので、渋谷の優しさがボロボロの身体に染みました。

「KIRA☆Power」はアイカツ!OPの中では「SHINING LINE*」とで1, 2を争うくらい好きで、2曲目でもうこれが聴けたのでチケット代とかという概念はこの辺りで消え去りました。

初っ端はテンションばかりが先走りして冷静に見れないのはいつものことで、「Move on now!」でメンバーがはけた辺りでようやくひとりひとりの歌声やパフォーマンスをじっくり見られるように。

おれ「あれ、みんなこんな歌うまかったっけ……?」

LIVE☆イリュージョンの時は正直言うほど印象に残るようなステージではなかったので(席が遠かったからかもしれない)(音響がひどかったからかもしれない)(霧矢あおいさんと目が合ってパニックになったからかもしれない)、今回も「好きな曲が聴けたらいいな〜」くらいの期待値でいたのですが、本当すみませんでしたと思いました。

この辺りからだんだん、ステージ上に居るのがSTAR☆ANISのメンバーなのかアイカツ!のアイドルなのか見分けがつかなくなってきます。

 

バレンタインデーが近いということで「新・チョコレート事件」はやってくれるかな〜と思っていて、やってくれたんですが、ゆなさんの歌声の使い分け方が驚異的でチョコチョコの振りコピはどんどん適当になっていきました。たぶん日頃からパフォーマンスを観に行っている人達からすると「そらそうよ」となるんでしょうけど、なにぶんLIVE☆イリュージョンでしか生身を観たことのないひよっ子だったので……。

「Angel Snow」はこれまでのアイカツ!曲の中でも5本の指に入るくらいに好きな曲なんですが(こだまさおりさんは最高)、ちょうど前日金沢から東京へ向かった夜がそれはもうとんでもない猛吹雪で、道路脇に立っている赤と白の縞々の棒を頼りにバス停まで走った記憶が……というのは置いておいて、冬にこの曲が聴けたのが本当に嬉しくて、その場でスキップしてました。ぴょんぴょん。

「同じ地球のしあわせに」「オーロラプリンセス」「Moonlight destiny」あたりは正直申し上げて普段はあまり聴かないのですが(つるっとしたCGモデルにあまり合わない気がして)、ライブでの歌唱は艶かしくて最高でした。えりさんもりすこさんも完全にCGを超越していたと思います。映像化されるのが本当に嬉しい。

LIVE☆イリュージョン当時一番聴きたくて、でも違う回で歌ったみたいでおれが膝から崩れ落ちたことで有名な「永遠の灯」ですが、これまでの曲の運びからして、やってくれるかな……どうかな……と心の片隅に置いておいたら、「Take Me Higher」でなんの断りもなくれみさんがロリゴシックの衣装(ドレス)を着て出てきたので、ずっとドキドキしていました。

 

曲が終わる……

 

はける……はけるぞ……

 

ユリカ様が…… ユリカ様が……

 

残ったーーーー!!!!!!

 

デーデッ デゲ デーデッ デゲデーデッ デゲ デーデッドコトン

テー↑レー→レー↓レー→テー↓レー→レー↑レー→

 

 

おれ「やったーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

(中略)

 

 

テー↑レー→レー↓レー→テー↓レー→レー↑レー↓レー→

 

おれ「終わっちゃった……」

 

キキコン…キキコン…キキコン…キキコン…

キキコン…キキコン…キキコン…キキコン…

 

 

おれ「やったーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

あおいちゃん、霧矢あおいさんの話をします。

「prism spiral」「stranger alien」のメドレーではずっと「あおいちゃんだ……あおいちゃんが居る……」とブツブツ言っていました。あおいちゃんは実はいちごちゃんよりも身長がだいぶ低いという設定を逆輸入してしまいそうになるほどふうりさんがあおいちゃんでした。もう一度言いますが、ふうりさんがあおいちゃんでした。

それでね、あおいちゃんが、ふうりさんがね、客席に向かって満面の笑みで、手を振ってくれるの……。

こっちのことを、見てくれるの……。

夏にCGモデルのあおいちゃんと目が合って。

今ここで、生身のあおいちゃんと目が合って。

あおいちゃんは居る。あおいちゃんという存在に対する確信が、より強固なものになった瞬間。

あおいちゃんは……居るよ……。

ああ、あおいちゃん、そんなに客席のみんなに手を振っちゃダメだよ……あくまであおいちゃんはいちごちゃんに自分の一番いいところを見せようとしてステージに立って云々……

 

あかりちゃんの歌声がアニメで初めて聴いた時から好きで(歌声だけで言うなら一番好きかもしれない)何かソロで来ないかな〜と思っていたのですが「ハートのメロディー」という考えうる限りでの最高のアンサーで「最高かよ……」と思いました。

「フレンド」が流れた時はピカピカオタク棒を2本持ってくればよかったなと思いました。

だんだん小学生の日記みたいになってきた。

 

「ハッピィクレッシェンド」→「ダイヤモンドハッピー」→「オリジナルスター☆彡」とかいうバックスクリーン3連発ぬのかわ)

なんでもかんでもフッフーフワフワ言うのは個人的には苦手なんですけど、「ハッピィクレッシェンド」は最高ですね。

ダイヤモンドハッピー」ではBPM200以上の曲を聴くと勝手に頭を降り始めるロックの魂が蘇りました。若いころに覚えたことはいつまでも忘れない。

ここで持ってきた水分が全部枯れました。

 

明らかに残してるでしょ、という感じの曲がゴロゴロしているのに、「アイドル活動!」をもって一旦幕引きになって、すぐさま周りがアイ!カツ!アイ!カツ!と叫び始めるんですが、大空!あかり!霧矢!あおい!とひたすらアイドルの名前を連呼している人が居ておもしろかったです。

 

まあ、来るやろなあ……来るやろなあと思って劇場版のことを考えながらがっつり構えていたら、 来たんですよねえ……

 

いちごちゃんが……

 

いちごちゃん「輝きに包まれながら…」

 

修論を書き終えたおれの身体は、輝きに包まれた……

 

 

 

……ん?

 

ステージに立っている。3人。

いや、分かってはいたんですよ。

そりゃ、「輝きのエチュード」を歌ったら、そうなるっていうのはなんとなーく分かってはいたんですけど。

こう、言語レベルで意識していなかったというか。もっと深いところで、次が「来る」ということだけを理解していたというか。

 

自分でも驚きました。普段はこれこれこういうわけだからこう思った、とか、結構ちゃんと考えているつもりだったんですが、あの時は、そんな処理速度を超越した、火山の噴火のような感情が、3人の姿を認めた瞬間に湧き上がってきました。

 

おれ「うわあああああ」

 

ふみこは頭を抱えてその場にうずくまった。

さっきまで一緒に歌っていたのに声が出せない。

前の席の腰掛けを掴んで這い上がり、ステージを見るだけで精一杯で、口を開こうとするとまたなにかが溢れてくる。

 

正直申し上げて普段の「泣いた」「泣いてる」旨の発言は実際にはウルウルレベルなので、ここまで感情が露わになったのは、何年ぶりとかそういう感じでした。

 

あのね、おれもっと、自分に素直になろうって思ったよ……

アイカツ!のこと、もっとちゃんと考えようって思ったよ……

 

最後の最後の「SHINING LINE*」も、涙でうまく歌えませんでした。

ウルウル程度なら普通に歌えるので、好きなのに歌えないもどかしさはほぼほぼ初めて味わった感情でした。

 

終わった、終わっちゃった後、一言目に何を話そう、どう総括しよう……と思って出てきた言葉は、

 

もし修論ができていなかったら、自殺していたと思います(実際には自殺していないから言える)

 

月並みな言葉で申し訳ないけれど、これ以上ないくらいに最高のライブでした。

ありがとうアイカツ。ありがとうSTAR☆ANIS

 

以上レポっす。